【ライブ音源】Mariah Careyが『MTV Unplugged』で披露した貴重なアコースティックライブアルバム

ヒップホップ数珠繋ぎは編集長で元DJの銀河がおすすめの音楽を気まぐれで紹介するコーナーです。「温故知新」をキーワードにサンプリングの元ネタ、ヒップホップの歴史や文化を発信していきます。

今回はMariah Careyのアルバム『MTV Unplugged』です。関連楽曲なんかも合わせて紹介しているので、お気に入りの楽曲、元ネタやサンプリングの経緯、ヒップホップの歴史や文化に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

目次

MTV Unplugged / Mariah Carey

アルバム詳細

タイトルMTV Unplugged
アーティストMariah Carey
レーベルColumbia
リリース1992

レビューと解説

「MTV Unplugged」とは音楽専門チャンネルのMTVが企画・放送した、世界のトップアーティストがアコースティックで演奏・ライブするという斬新なテレビ番組です。過去には

  • Eric Clapton(エリック・クラプトン)
  • Nirvana(ニルヴァーナ)
  • Jay-Z(ジェイ・ジー)

なども出演しています。

今作『MTV Unplugged』は人気絶頂時のマライアが披露した、貴重なライブパフォーマンス音源です。収録曲はわずか7曲、時間にして30分ほどですがアルバム化してリリースされ、全米アルバムチャートは3位を記録。

シングルカットされたJackson 5(ジャクソン・ファイブ)のカバー『I’ll Be There』はライブ音源にも関わらず全米シングルチャート1位(2週)を獲得しました。デビューから2年、賞の授賞等でゲストとして1曲披露するというパフォーマンスはありましたが、本格的なライブ活動は行っていなかったマライアが、生のステージを公に披露した注目作です。

バラード、アップテンポとバランスよく選曲された充実したライブは飽きさせることなくたっぷり楽しめる内容となっていますよ。

トラックリスト

1. Emotions

2ndアルバム『Emotions』からのリードシングル曲で、最近ではAriana Grande(アリアナ・グランデ)がカバーした事でも知られています。プロデューサーの故David Cole(デヴィッド・コール)のピアノ、マライアのアカペラからゆったりとスタートするも、一瞬で彼女の世界へ連れて行かれます。

低音から超高音まで使いこなすボーカルワーク、バックコーラスも含めた躍動感のある楽しそうなライブは本当に素晴らしいです。

2. If It’s Over

そのまま続くは2ndカットとなった名バラード。ムードのあるゆったりとしたスローバラードは、アコースティックで聴くとよりいっそう引き立ちますね。

3. Someday

1stアルバム『Mariah Carey』からの3rdシングルで、全米シングルチャート1位(2週)のヒット曲です。マライアっていうと歌がうますぎるせいか、バラードが人気になるだけど、こういうアップテンポな曲にも名曲が多いです。

特に初期にバラードに集中させなかったプロデューサー陣に感謝です。

4. Vision Of Love

椅子に座りながら続くは記念すべきデビュー曲。デビューシングルでありながら、全米シングルチャートは4週連続1位の爆発的大ヒットとなりました。

曲の入り方、コーラス、演奏とアコースティックならではのライブ感で抑揚も含めて鳥肌ものです。

5. Make It Happen

ピアノが再び1曲目と同じDavid Coleに戻っています。「私がベスト盤を作る時は『 Make It Happen 』は絶対に入れたい」と言うくらい、マライア本人にとって思い入れの強い曲らしく、どん底人生からの成り上がりを力強く歌い上げています。

6. I’ll Be There feat. Trey Lorenz

再び椅子に座ってしっとり歌うのはタイトルでお分かりの通りJackson 5(ジャクソン・ファイブ)の名曲『I’ll Be There』のカバーです。中盤から美声を聴かせるTrey Lorenz(トレイ・ロレンツ)は元々マライアのバックコーラスでしたが、この曲での歌声が評価されてソロデビューに至ったそうです。

バックコーラスとしても唯一マライア本人から指名された人物で、この後も相棒のように幾度となく一緒に歌っています。

7. Can’t Let Go

ラストは2ndアルバム『Emotions』からの2ndシングル。全米シングルチャートは2位でとどまったため、記録は惜しくも5曲でストップしてしまいましたが、非常に雰囲気のある名曲です。

アコースティックライブではオリジナルとはちょっと雰囲気を変えた演奏で、繊細に締めていきます。

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この記事を書いた人

野口 銀河のアバター 野口 銀河 代表取締役

2004年から2014年くらいまでDJやってました。現場は離れましたが今でもラップや歌、ダンス、DJ、クラブ経営などHip Hopなライフを送る人を本気で応援しています。クラバーの地元愛を僕は知ってる。ヒップホップサンプリングの元ネタや歴史などをブログに書いています。

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